調理師になるための知識

調理師は様々な環境で活躍できますし、いまや「食」への関心はとても高いものだと言えます。

日本料理への熱い思いと技術を競うコンテスト

第8回を迎える農林水産省主催の外国人による日本料理コンテスト「和食ワールドチャレンジ」は、今年はオンラインによるコンテストという、初めての試みにより開催し、2020年12月21日に決勝大会に勝ち抜いたファイナリスト6名を発表。

6名のファイナリスト
6名のファイナリスト

これまで「和食ワールドチャレンジ」は、昨年の第7回まで海外で地域予選を開催し、予選を勝ち上がった料理人による決勝大会を日本で開催していたのですが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、従来の開催が困難となったため、今年は外国人の日本食料理人、日本食・食文化に関心のある料理人、料理人を目指す学生を対象とした、オンラインのコンテストとして開催。

選考フローは、ファーストステージの予選大会として、料理レシピ、料理写真、エッセイにより15名を決定する書類審査、セカンドステージの決勝大会として、調理動画、日本料理への熱い思いを語るプレゼンテーション動画によりファイナリスト6名を決定する動画審査を実施。

今回の大会への参加は、従来の大会よりも参加資格を広げたオンライン開催により、エントリーがしやすかったことから、世界41の国・地域から199名の応募があったのだそうで、審査員長である菊乃井主人村田 吉弘 氏(日本食普及の親善大使)は8回目の開催で初めてのオンラインで開催したコンテストを、「例年以上に世界中の多くの方々にエントリーいただき、感謝している。オンラインの料理コンテストは、試食ができないという点で非常に審査は難しかったが、動画を通して、参加者の調理の様子からその技術や料理に対する姿勢、プレゼンテーションから伝わってくる日本料理に対する熱い思いを、どの参加者からも感じることができた。また、オンラインコンテストにすることで、動画を通して世界中に日本食・食文化を広く発信することができたと思う。世界中で日本料理の興味関心は高まっており、さらに日本料理を学んでいただくためにも、正しい情報発信をし続け、世界中で日本食の魅力を伝導する人材を育成していく必要がある。」と語っており、オンラインで開催するコンテストの難しさを感じながらも、新しい形のコンテストによる日本食文化の広がりの可能性を感じているようです。

ファイナリスト6名

  • 選手番号1番:Naumi CARVAJAL UEMURA(ナオミ・カルバハル・ウエムラ、スペイン出身、スペイン在住、Uemura 所属)

  • 選手番号4番:Man Fong HO(メインフォン・ホー、中国出身、マカオ在住、EDO JAPANESE RESTAURANT 所属)

  • 選手番号5番:Alex KIM(アレックス・キム、アメリカ出身、アメリカ在住、Takibi(Snow Peak, Inc.) 所属)

  • 選手番号12番:Basanta Bantawa RAI(バサンタ・バンタワ・ライ、ネパール出身、アラブ首長国連邦在住、Katsuya by Starck 所属)

  • 選手番号14番:Chih-Fan TSAI (チィーファン・ツァイ、台湾出身、台湾在住、欣葉日本料理 所属)

  • 選手番号15番:Luis Fernando YSCAVA(ルイス・フェルナンド・イスカーヴァ、ブラジル出身、ブラジル在住、HIDDEN by 2nd Floor 所属)